アンタレス

Ray/レイのアンタレスのレビュー・感想・評価

Ray/レイ(2004年製作の映画)
3.8
1948年、シアトル。寂れた酒場でピアノを弾き、歌う一人の盲人。背負ったハンディを武器に変え、過去のトラウマや麻薬依存に苦しみながらも音楽の道を歩み始めた男の名前は、レイ・チャールズ。後に「ソウルの神様」と呼ばれる偉大な男の、激動の半生を描く。

特筆すべきはレイ・チャールズを演じるジェイミー・フォックスの演技力だろう。演奏も歌も本人の実演である。そして盲人の演技も、人工瞼で視界を塞ぎ生活することで会得したという。
「路上のソリスト」「コラテラル」でも圧巻の演技を魅せるジェイミー・フォックスの、ベストアクトに近い作品だろう。
女に麻薬、そして差別とアメリカンドリーム。
良くも悪くも、アメリカという国の特色を、色濃く表現している。
アンタレス

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