蛇石

ミスティック・リバーの蛇石のレビュー・感想・評価

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
4.2
ミステリー?サスペンス?他に比類する映画あると思えないなーってくらい特殊な映画と感じた。
正直なところ、感想が思いつかない。難しいというか、飲み込めないものなのかなとも思う。それが人生のような、川のような、でも、そんな言葉で表現するにはあまりに足りない重厚な映画である。
1つ面白いなと思えたのは、最初の事件がその後の人生に大きく、影響するというところ。子供の頃に体験したことが、社会という川の中ではたった1滴の変化でしかなく、川の流れを変えるようなものではないけれども、その1滴が集まったものが川である。
すなわち、1つの変化が社会を変えるものではないけれど、社会の変化は1つの集合体。そう捉えれば、1つの変化は社会を変える。と考えることもできる。
矛盾しているようで、矛盾していない。矛盾してないようで、矛盾している。
つまり、分からない。分からないってことが分かる。みたいな感じを映画を通して得られたかなと思う。
こんなところまで、考えさせられる映画って本当に少ない。だからこそ、面白い。監督すごいなって思う。
蛇石

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