つのり

トラスト・ミーのつのりのレビュー・感想・評価

トラスト・ミー(1990年製作の映画)
3.9

何とも言えない浮遊感がずっとある
ずっと一緒に浮いていられる
何とも言えない心地良さがある

リアルさが自分達が思い描く日常とは違うけれどこれが本来の日常なのかもしれなくて
世の中を美化しすぎてて、薄っぺらくしてるのは自分達で、本来は溝が深くなりすぎたら、音が途切れてしまうようなレコードのように繊細なもので溢れているのに見ないふりをしてキラキラとした部分だけを見ていたことに気づいた

誰かに影響を与えたり、
与えられたり、
そうして人は変わっていくし
お互いが出会って、影響し合うことで、
それぞれが型にはまっていくように溶け込んでいく
それが良いのか悪いのか分からないけれど
それが結局ありふれた日常に繋がっていくのだとおもった

愛が人を傷つけるのかもしれないけれど
傷つけたとしても
人間愛がないと生きていけないのかも
しれない

自分にとって遠くにあるものが
いつのまにかすごく近くなってて、
それが近くなったのかも分からないくらい
近くになりすぎてるときもある
それが本当の理想なのかもしれないな

20代の私がみるのと、これから何十年か経った私がみるのと感じ方が
大きく変わってくる映画だとおもった

年代が変わるごとに、自分に見せてあげたい映画だった
トラストミーはこれからの現代に溶け込んでいく映画だろうなとスクリーンでみた私はそう強く感じた
つのり

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