トラスト・ミーの作品情報・感想・評価

「トラスト・ミー」に投稿された感想・評価

だれしもが抱える弱さを掬いとってくれるいとおしい映画。泣いてしまう。
ジャム

ジャムの感想・評価

4.3
カメラワーク、感情のこもらない会話、無言でテレビを抱え並ぶ人達、どことなくジャームッシュの映画に似た雰囲気を感じる。

愚かなことが恥ずかしい。そう気付けた彼女は楽な方に流される人生から脱して自分で舵を取ることを決めた。

よい映画だった。
電気羊

電気羊の感想・評価

3.7
ヤリたいだけの同級生に結婚しようと言われたのを真に受けセックスを許してしまった女子高生は妊娠するが、妊娠を告げるとあっさりと進学の邪魔だと捨てられてる。妊娠発覚を父親になじられた女子高生は、父親にビンタすると父親がそれで心臓麻痺を起こし死んでしまい、母親から家を追い出されてしまう。行き場を亡くした女子高生が知り合ったのは、機械修理の才能がありながらも素行不良で工場をクビになった、女子高生と同じく家族と不仲の不器用な青年だった。女子高生は中絶を決意するが、青年は哀れに思い子供の父親になるべく女子高生にプロポーズする。一旦は上手くいくように思えた二人の恋愛だが、娘を渡したくない女子高生の母親と、同じく息子を手元に置いておきたい青年の父親から別れるように邪魔をされるのだが。結婚の重責に生真面目になってしまった青年との関係に躊躇した女子高生は、プロポーズを断る。自暴自棄になった青年は、以前から隠し持っていた手榴弾でクビになった工場で自害しようとするのだが、女子高生はそれを止めるために工場へ向かう。果たして二人の恋の行方はどうなるのか!?恋愛においての男女の精神の熟成度は女性の方が高いように思える。男はガキ過ぎるね。多分、男の方が10歳以上年上の方が上手くいくんじゃないのか。なるほど、だから、オードリー・ヘップバーンの映画で恋愛相手は皆、父親くらいのオヤジなのか。
ねこ

ねこの感想・評価

4.0
ずいぶん前の作品だけど、まるで今のことのよう
色んな問題が隠されていて、たくさん考えさせられる
というか、考える以前にどこかの感覚に瞬間触れてくる感じを何度も味わう

凄くいい映画を観た
牛猫

牛猫の感想・評価

3.5
妊娠してしまった世間知らずな少女と、キレやすく仕事が続かない青年の不思議な出会いを描いた話。

妊娠がきっかけで父親と口論になり、勢いあまってビンタをかましたら死んでしまうという、なんともシュールすぎる導入部分だったけど、全編通して2人を包み込むような優しい空気感と小気味良い音楽が印象的、どことなく北欧を思わせるような冷淡なんだけど温かみのある映像も味がある。2人を取り巻く環境は厳しいんだけど、なんだか夢の世界みたいで良い意味で現実味がない感じがした。
複雑な家庭事情であったり、親からの歪な愛情であったり、不安定なもの同士であるがゆえの純粋なラブストーリー。
不器用ながらも相手に対してひたむきで、2人での自立を目指して奮闘する様は心を打たれるところもある。

いかにもチャラチャラした金髪のヒロインが、メガネにボサボサヘアで徐々に野暮ったくなっていくのも、逆に魅力が増していたように感じる。

この監督の作品を見るのは初めてだったけど、映像といい雰囲気といい好みな感じ。
他の作品も気になった。
鋭くささる入力波形。


リモコンのボタンを押すとテレビがつく。無線の入力信号から、微弱な電流を感受したリレー回路が作動して、出力を切り替える。OFFだったものがONになる、ONだったものがOFFになる、それはかなり劇的な変化。一発の平手打ちが、死者を生み、亡霊を照らす。思いもよらずバトンをパスされて、走り出さないといけないこともある。でもどこに走っていけばいいかがわからない。求められている出力はなんだ。どんなものなら満足できる。2時間探し回ってみつからない時もある。時間を無駄にしたけれど、ないということは分かった。それもまたひとつの出力。

飛び越えたいと思っている。期待通りの答えが欲しい。思ってもみなかった答えが欲しい。見えない跳ね橋がきっとある。信じてない。飛び込めない。大切なものは抱きとめている。受け取るだけじゃなく、それを力に変えないと、スイッチは動かないまま。不器用なキャッチボールは、くるくる回るサーキット。流暢な語り口で描き出す、出口を探し回る二人は、鋭い入力波形となってつきささる。

いつかその刺を引き抜きたいと思う。
スイッチが作動する。
電線にカラスが止まっている。
投げ上げて、
ブラッドオレンジの夕焼け。
1000

1000の感想・評価

4.4
本当に、本当に、本当に良い映画を撮る稀有な監督。ハル・ハートリーへの偏愛は止まらない。

手榴弾と中絶。二つの不可逆的なアイテムに牽引された、ささやかなボーイ・ミーツ・ガール。またやり直せることと、二度とやり直せないことを並置し、ほんの少しだけ前者に賭けるような、そんな映画だ。

ミニマルな言葉選びと、雄弁な会話劇のコントラストがお見事。いつもながら、こんな世界で暮らしたいと思ってしまう。
Chika

Chikaの感想・評価

3.8
テーマは重いが、自然と引き込まれて見入ってしまう作品。
マシューの不器用ながらも誠実なところが素敵。
2MO

2MOの感想・評価

4.4
汚れを知らないイノセンス、汚れにか弱い“ナイーブ”な心のまま。ゆえに哀しく、優しい眼差しを宿したままに。社会の外れをさまよう一人ぼっちたちの、普通とは違う“オフビート”なアンサンブルがたまらなく心地いい。

きっと爆発することはない“手榴弾”を隠し持って──死に至る病、絶望に戯れながら──彼らは、僕らは、セルリアンブルーの空を仰ぎ見ながらこれからも逃走の日々を続けるだろう。心のままに、心ある限り。汚れ塗れて生きる現実を知らぬままの人生を夢見るままに──。
Kiki

Kikiの感想・評価

3.8
様々な問題を抱える登場人物達。親子間や愛、多用される「信頼」のかたち。一見すると、とても重い内容のようだけれど、そう感じさせないユーモアもある。

言葉の深さ・面白さ。ハル・ハートリー監督の作品はセンスが溢れてて、お洒落だなと改めて感じました。
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