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夏の庭 The Friendsのrumblefishのレビュー・感想・評価

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)
3.5
前半は三人の小学生と老人傳法喜八の交流を描いているが、後半は趣が変わって、戦争によって壊れてしまった喜八夫婦を取り巻く小学生たちの活躍を描く。

喜八の妻古香弥生が三人の担任の先生のおばあさんだったという設定は原作にはないそうだが、弥生演じる淡島千景の葬儀場での「おかえりなさいまし」は胸を打つ。

全体を通して良いんだけど、最後の井戸から蝶やホタルが飛び立つところと、主を失った家に往時の会話がこだまし、家が朽ちていく様は、言いたいことは分かるんだけど正直蛇足だと思った。相米慎二のこういうところが合わない。