暗すぎる。
パリに行こう、行かない理由はないじゃない。
パリに行ってからの愛憎劇かと思いきや、住んでるところから離れない、離れられない。
この嫁はだいぶダメだとおもう。けれどそれは現代の感覚かもしれない。1950年代。第二次大戦が終わって10年弱。かのくにアメリカもまだ家庭や夫婦は縛られていたのかもしれない。だから、パリに行って欲しかった。
2人も子供はほぼ出てこない。
類似作品にブルーバレンタインが。
価値観の相違は、強く未来を求める人ほど、徹底的な破滅に向かう。
価値観か
好き過ぎるか
愛され過ぎるか
けれど、家族とは、またそれとは別のベクトルが存在すると思う。
それこそ、リアリティのない考え方なんでしょうか?
最後に家を売った老夫婦のシーン
あの夫婦に売ったことをいまさら愚痴る嫁。あなたの息子、だいぶ2人に酷いこと言ったぞ!
旦那は静かに補聴器を調整し、笑いながら彼女の声が耳に入らないようにした。
正解ですな…。
これぞ夫婦だとおもう。