無名のひと

13日の金曜日PART7/新しい恐怖の無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

今回の主人公は、超能力少女ティナ。
両親とクリスタルレイクの畔に住んでいる。
両親が喧嘩している際に父親が母親を打ったことにショックを受けて、クリスタルレイクに浮かべているボートに乗って飛び出す。
慌てて飛び出してくる父親に「パパなんか死んじゃえ!」と叫んだ時に超能力を発動。
桟橋を壊して、父親はその下敷きになり、湖に沈んで死んでしまう。
父親を死なせてしまったことで心を病んでしまったティナだったが、精神科医の元で何年も治療をしてもなかなか治らない。
精神科医は、多少荒療治ではあるものの、トラウマの原点であるかつての住まい、クリスタルレイクの畔の家で暮らしてみることを提案。
母親と医師とで、再びトラウマの家に戻ってきたティナだった。
ティナにストレスを与えたら超能力が発動することに着目した医師は、わざとティナを煽るようなことを言う。
ティナを治したいのは建前、本当は超能力の研究をしたいだけのゲス医師だった。
堪らなくなって、父親との思い出の詰まった家を飛び出したティナは、湖を前に父親の復活を祈る。
すると、前作でトミーによって湖の底に沈められていたジェイソンが甦ってしまった!

お前が甦るんかい!
ちょっと笑ってしまったこの展開。
ジェイソンは結構腐ってて、骨も見えてしまっている状態。
その上、長らく呼吸もしていなかったのに、良く生きていたなと。
タフにもほどがある。

家の隣の別荘にパーティーに来ていた若者と交流を持つティナ。
そこで出会ったニックとちょっといい雰囲気に。
ニックはティナの超能力の話に、半信半疑ではあるものの耳を傾けてくれる。
しかしそれが真実であると知った頃には、かなりの仲間が殺された後だった。

物音も立てずに背後から忍び寄るジェイソンだけど、あれだけ腐ってるんだから臭くないの?臭いでバレないの?と思いながら見ていた。

また納屋が出てくるのかと思ったけれど、納屋は戦闘シーンや武器調達の場所になったりはしなかった。
薪を切るシーンで、これはジェイソンの武器になるなと明らかに分かったりはしたけれど。

今回の殺し方でインパクトがあったのは、背後から歩いて忍び寄るけど逃げられそうになったジェイソンがナイフを投擲するシーン。
なかなかお上手。
あとは、寝袋に入ったままの女の子を木に叩きつけて殺すところくらい。
首を切断した死体を植木鉢に仕込んどくのは面白かった。

あとは、窓を突き破っての軽快な登場と、遺体のビックリ装置は健在。

今回の話が今までのものと大きく違うのは、ティナが超能力でジェイソンと戦うところ。
伝染で感電させたり、首を吊らせたり、階段から落としたり、ガソリンをかけて火を放ったり。
そのどれもジェイソンには致命傷にならず。
ジェイソン、腐ってるけど段々タフさに磨きがかかってるよなぁ…。

最終的に桟橋で追い詰められた絶体絶命のティナは、「パパ助けて!」とでも祈ったのかも知れない。
湖の底から桟橋を突き破って登場した父親が、鎖でジェイソンの首を絞めて湖の底に沈めるのだった。
完。

生きとったんかいワレ!
腐ってなかった。
いや生きてるとは言わず、亡霊のような認識でいいのかもしれないけど。
ジェイソンが生きてたのはまぁそういうもんだと思って見てたからいいけど、父親まで!?
湖からバーン!って現れるシーンは最早お馴染み。
今回生き残ったのはティナとニック。
えっ、ニック殺されずに済んだんだ?と若干の違和感。
今までの作品の流れだと、ニックも容赦なく殺されてるところだったので。
ニックに止めを差さずにボートに投げ捨てるジェイソン優しい。

最早ジェイソンは化け物レベルだけど、あと1作Huluで見ることができるので見てみようと思う。
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