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素晴らしき日曜日のGENのレビュー・感想・評価

素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)
3.8
【黒澤映画 7/30】

黒澤マラソン7本目は「素晴らしき日曜日」です。

前作「わが青春に悔なし」と作風がガラッと変わり、今度は平凡な男女のラブ・ストーリーです。まだ7本しか観てないですが、今作が一番観易く楽しい作品でした。

1946〜1948年...
東宝争議により有名な役者が使えず、無名だった沼崎勲・中北千枝子を起用。
予算も少なく撮影所も使えないので、オール街頭ロケ(後に沼崎勲の精神的な理由によりセットを使用することになる...。)不運とも思える中の製作だったように見えるが、実際プラスの要素が多かったと思う。

平凡というか貧しい男女のお話なので、沼崎&中北コンビがバッチリです。申し訳ないが美男美女ではないため物語に「スッ」と入り込めるのも二人のお陰。黒澤映画常連の大河内、藤田、三船などでは、正直言ってあの「ほのぼの感」はでないでしょう。笑

オールロケも敗戦直後焼け跡だらけの東京をしっかり映し出しているので、今となってはかなり貴重だし、当時を知らない僕には嬉しいポイントでした。


賛否両論の野音クライマックス...

デッドプール... よりも〜
グレムリン2... よりも〜
あのアニー・ホールよりも

遥か昔に第四の壁を壊していた
KUROSAWA‼️

僕は「あり」でしたね。
面食らいました... マジ凄いっす‼️ 笑

さ、次は「酔いどれ天使」です。
楽しみ〜〜〜。


MEMO
・所持金35円(約3,500円)
・最初と最後のタバコ
・街頭での歩き写真屋
・動物園→電車→公会堂 長回し
・ランデヴー
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