ダークなのに笑える世界観が最高。
もう冒頭のサリーズ・ソングとハロウィン・タウンへようこそが流れる場面からワクワク。
最後に本作を観たのがかなり前でストーリーもあんまり覚えていなかったけれど、ディズニー・ランドのホーンテッド・マンションのハロウィン・バージョンで聴き馴染んだ曲ばかりなんだもの。
昔、ランドでナイトメア〜のコンピレーション・アルバムを買ったらサリーズ・ソングをエヴァ・ネッセンスのエイミー・リーが、マリリン・マンソンがハロウィン・タウンへようこそを歌っていて感動したことを思い出したり。
コメディ・タッチのダーク・ファンタジーで子ども向けとも言える映画だけれど楽曲にも手を抜かず大人も十分に楽しめるのが流石はディズニー。
ジャックもハロウィン・タウンの住人達も皆んなイカれていて子どもっぽくてお馬鹿。サリーだけが思慮深い。それはサリーがフィンケルスタイン博士に作られ、愛人的な立場を憂いているから。
他のハロウィン・タウンの住人達は憂いと言う感情を持ち合わせていない。
ところがサンディ・クローズとして飛び回っていたジャックが撃ち落とされて初めて住人達も憂いの感情を知ることになる。クリスマスと言う他の世界を知ることで彼等もやっと少し成長したのです。
しかし各キャラが本当に秀逸。
ジャックやサリーは勿論素晴らしいし、ロック、ショック、バレルの悪ガキ3人組の憎たらしさも愛しい。ズタブクロなブギーの可愛くさえ思える姿も好き。悪いやつなのに中身は虫の集合体って設定を考えた人は天才。←これもティム・バートンのアイデアかな?
メイヤーさんが感情ごとに顔を回して変えるのは笑う。以前ランドのハロウィン仮装でメイヤーさんに扮していた方が後ろと横にも違う顔をつけていたっけw
普通の映画のハッピーエンディングで男女がキスしてもそんなに心を動かされないのにこの映画のラストシーンでは泣きました。
ゼロが二人を見守っているのも良いのよね。
ああ、ゼロを飼いたい。