非常に閉じていて暗い。また主題歌がそれに一層の暗さを与えている。
内容的にはあまり好きな方向性ではないが曲と合わせた独特の雰囲気が捨てがたい。
共に父親を殺した姉弟の近親相姦という閉じた世界がそこから引っ張り出そうとする第三者の干渉によって崩れるのだがこれはこれで閉じたままでも幸せだったのではないかとも思う。
何かこの頃の時代ゆえと言った感じの作品。
ただ終わりのカットで弟が本を閉じるところで終わるのが実はファーストカット後から終盤まで創作だったのではないかともいう疑問を持たせる感じになるのが少しスッキリせず残念。