このレビューはネタバレを含みます
OPのテロップ
【1967年から76年にかけて中国では下放(かほう)という政策が実行された。学生を田舎へ送り労働へ従事させたのだ。9年間で750万人が家族から離され中国各地に送られた。学生は労働者や農民と理想の実現に努力した。】
良さげなこと言ってるけど若者にタダ働きさせたって皮肉だよね。これは恥ずべき政策ですって。わずかしかない青春時代、よく遊び、よく学ぶ機会を国が搾取した。
しかしコネや財力があれば逃れられる。
製作は香港とアメリカ。
中国では上映禁止。
まず登場したシュウシュウちゃんの美しいこと。またボーイフレンドも爽やかでハンサム。
桶での湯浴み。
石鹸の配給は月に2個まで。
足踏みミシン。
慎ましくも和やかな風景がキラキラと描かれる。
そして田舎での労働。
ラオジンというおじさんのところに派遣される。彼は馬と共に暮らす孤独な遊牧民だった。2人きりで過ごすことに。
一見風変わりなおじさんだけどじつは凄く優しい。この辺りはほのぼのしている。
半年が経過して本部から迎えが来て実家に帰れるはずなのに迎えが来ない。
この後の展開が😭
目的のために身体を売った女は非難される。買った男は?
生まれや育ちが悪かったのではなく国家の政策の犠牲になったということが重要。
中国の労働力、日本も恩恵受けてるよね。
安くていい物が買える世の中だもの。
最低賃金守られてない買い物してるだろうな。「トマト缶の真実」なんて書籍もあるしなぁ…🍅
ベトナム戦争やアパルトヘイト、中国のおかしな政策もそんなに昔のことではない。
それどころか新たな紛争、新たな法案、次々にあるよね。
中国の映画といえば昔観た
「五人少女天国行 」(1991)
が衝撃でまた観たい。