二兵

わが青春に悔なしの二兵のレビュー・感想・評価

わが青春に悔なし(1946年製作の映画)
3.1
巨匠・黒澤明監督の初期作品。

京大事件をモデルとして、思想弾圧によって亡くなった夫と、残された妻の生き様を描写した作品。

正直全体的にまとまりがなく、退屈で面白みに欠ける作品だと感じてしまった。

タイトルからもっと爽やかな内容を想像していたんだけどなあ…戦後すぐに製作された作品という事で、GHQによる検閲が入っていた事も影響しているのかもしれない。

ただ、ヒロイン役を務めた大女優・原節子の演技のインパクトは凄まじい。特に後半、農村での描写は、恐ろしくなってしまうほど。

ちなみに監督の2作目であり、戦中、戦意高揚映画として製作された『一番美しく』とは、全く異なるスタンスの映画となっているのが色々考察させられる。
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