満州事変を機に軍国主義が国を支配していった時代。思想弾圧に反抗した学生運動。そういう時代の波に翻弄された、ひとりの女性の人生。黒澤明作品では珍しい女性映画ですが、なかなかドラマチックで面白いです。
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かえりみて悔いのない生活。
幸枝がどんどん最高になる。
1946年に反戦映画で女性を解放している手腕がすごい。
しかも夫の実家に入るというのは一般的に古風というか伝統的な習わし。
そんな習わしと同…
過去鑑賞。黒澤明1945年監督作品。久板栄二郎脚本。原節子、藤田進、大河内傳次郎主演映画。
戦前の京大・滝川事件と戦中のゾルゲ・スパイ事件のふたつをモチーフに、ひとりの女性の反戦活動を描いたドラマ…
信念を貫く
黒澤明監督による、戦前・戦中・戦後を生き抜く一人の女性を通して、自由と信念の意味を描いた社会派ドラマ。
物語は、京都帝大教授の娘・幸枝が、父の教え子である自由主義者・野毛と、彼…
なぜ邦画白黒映画全般がつまらないのか。
この作品を鑑賞しながら考えてみた。
わからなかったことがわかるということは面白いことだ。しかし、わかりやすすぎても面白くない。
昔の邦画白黒映画は何を喋って…
テンポは良かった。時間の飛ばし方が気持ちいい。
映像のセンスも良くて、階段から落ちるシーンとか、藪から「スパイダ、スパイダ、スパイダ、スパイダ、スパイダ…」となるシーン(ここは正…