わが青春に悔なしの作品情報・感想・評価

「わが青春に悔なし」に投稿された感想・評価

ノルダ

ノルダの感想・評価

2.8
前半の落ち着いた平和な場面から、後半にかけての人間関係や女性の労働、古き時代の女性生き様が描かれているようだった。

戦時中の女性の労働が描かれている「あぁ野麦峠」という映画を思い出した
「一番美しく」では
色々な規制、背景の影響で、
偏りのある美しさが
表現されていたが、
当作品では、
爽やかに且つ力強く描かれている。

特に後半20分の展開は、
前半部分とは全然違う内容となり、
非常に惹きつけられた!
か

かの感想・評価

3.7
原節子の良さが過ぎる
土下座を頼む後の表情やピアノ、花畑と映画館で号泣
自我云々の話より清廉で率直な原節子を拝めるので満足です
はじめはメンがヘラった原節子に苦笑するしかなかったが、最後の方はその気概に圧倒された。
よ

よの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

黒澤映画その5

今まで観てきた黒澤映画の中でも、個人的にはあまり没入できなかった。
良い点は原節子の演技力。お嬢様だった原節子演じる幸枝が経験する激動の人生を様々な表情で演じていて感動。
ゴッドファーザーのアルパチーノばりの変わりようで、改めて役者ってすごいと感じた。

ただ、イマイチ入り込めなかったのはGHQの検問が入ってるからなのかなぁ。

これ以前の作品でどっぷりの国策映画である1番美しくを撮っていた監督がこの作品を撮っているのを思うと感慨深い。

今までの映画もそうだけど、今の時代、自由に映画を作れるって素晴らしい。
二兵

二兵の感想・評価

3.1
巨匠・黒澤明監督の初期作品。

京大事件をモデルとして、思想弾圧によって亡くなった夫と、残された妻の生き様を描写した作品。

正直全体的にまとまりがなく、退屈で面白みに欠ける作品だと感じてしまった。

タイトルからもっと爽やかな内容を想像していたんだけどなあ…戦後すぐに製作された作品という事で、GHQによる検閲が入っていた事も影響しているのかもしれない。

ただ、ヒロイン役を務めた大女優・原節子の演技のインパクトは凄まじい。特に後半、農村での描写は、恐ろしくなってしまうほど。

ちなみに監督の2作目であり、戦中、戦意高揚映画として製作された『一番美しく』とは、全く異なるスタンスの映画となっているのが色々考察させられる。
smk

smkの感想・評価

3.7
黒澤作品はこれが、2本目だった。
原節子の美しさと気持ち悪さ、
それは白黒で音声が聞き取りにくいとかイントネーションが慣れないから?
仕草や感情表現が現代と少し違うから?
その時代を生きた人にしか魅力は分からないのかもしれない。

自分と同い年くらいの幸枝はんの台詞は
やたらグサグサ刺してくる。
自由の裏に有るもの、
自分がいまここにある背景、
命をかけることができる仕事とは、
省みて悔いのない生活とは、
問いかけに耳が痛い。

戦後、GHQが民主化推進のために民主的風潮を助長する映画製作を奨励した背景があるらしい。
難しいなぁ。
天皇クロサワが原節子を統御しきれておらず語りを度外視したアップや繋ぎが多くあり、それが逆に面白さを生んでいる。
野毛がオフィスで自分が人に言えない仕事をしてることを匂わせてるシーンで、野毛がそんな人間がいるかもしれないみたいな話をしてる時の、野毛の影だけ写ってるシーンの示唆的な様子だとか、何より農耕パートのクロースアップの力強さやレール撮影のシーンの農民たちの奇異な目線とかが怖い。

あと冒頭の川がメッチャ綺麗なんだよなあ。
kyon

kyonの感想・評価

3.5
原節子の能動的で明朗なキャラクターを体現していたといわれる黒澤作品。

冒頭の約15分間の”青春”の姿に当時の若い観客はとても惹きつけられていたみたいで、戦中を経験した世代には希望のような作品だったらしい。

原節子演じる主人公の女性が比較的裕福な家庭で育ったことから、自分とは対照的な学生運動に従事する野毛に惹かれ、やがて彼を追いかけて京都から東京へ。さらに結婚できたものの野毛を失い、彼の実家の稼業を手伝っていく。

一応三角関係で、野毛と温厚だけど気の弱い糸川との間で揺れるかと思えば、糸川全然変わらない!笑

色々突っ込みがある作品だけど、原節子のクローズ・アップには見入っちゃう。

都会のスーツに身を包む原節子が農作業着になっていく姿に逞しさを感じるとともに哀しさも感じてしまう。

原節子の特徴はやっぱり洋服が似合う体格の良さだなぁと。
若干ガルボとか思い出した。
>|