Arima

マッドマックス2のArimaのレビュー・感想・評価

マッドマックス2(1981年製作の映画)
4.0
残酷な描写が子供の精神の醸成に与える影響が如何ほどのモノか知らねども、脳みそに深く刻まれる事は事実。
現に幼少期にこの映画を観た俺の海馬には"子供のブーメランで頭すぱぁーーん!"の記憶しか残っていなかったのだから。

このブーメラン少年とマックスの関係がとても良かった。
妻子を失い、世界と共に荒みきったマックスの心情を浮き彫りにしてくれた。その点ではジャイロキャプテンもそうだったかもしれない。
病んでいる時にはずけずけと心に踏み込んでくる存在が有り難いものだったりする。
それでも、マックスの心の荒野は潤わなかったが、そう簡単に変わらないマックスが魅力的だったりするのだけれど。

魅力的といえば、イッヌの存在。
人間と関係を築けないマックスの相棒としてイッヌを添えたのは上手い。
イッヌとインターセプターの喪失でマックスを再び孤独に突き落とすのは残酷だが、話として良く出来た展開だと思う。
しかし小汚いけどめちゃくちゃかわいいのだよな、このイッヌ。

更に上手い部分でいうと、ヒューマンガスの軍勢と石油村の人々の衣装だろうか。
白と黒で見た目に分かり易く区別してあり、だだっ広い背景の早い展開の中でもどちら側がどういう状況なのか一目で理解出来る様になっていた。親切。

ストーリーは簡潔でオチも以外性があり、登場キャラクターまさに北斗の拳で外見の個性バリバリ。アクションは言わずもがな。
これは人気でますわな。
それでも、俺は1作目を推すけどさ。
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