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東京オリンピックのmaomのレビュー・感想・評価

東京オリンピック(1965年製作の映画)
3.5
ながら見だけど見てしまった、ものすごく長い。
最初の30分くらいはすんごい凝ってる気がしたけどあとはドキュメントっぽい箇所も多く、スポーツに興味がないのであまり楽しめない。

冒頭スクラップ・アンド・ビルドで始まるのに一番驚いた。ビルの解体からの近代都市、近代建築(代々木競技場と聖火リレーででてくる平和祈念資料館はどちらも丹下健三、美しい)。
戦後たった19年後の東京が、ものすごいスピードで復興されたのだとよくわかる。
ここが一番おもしろかった。

あと開会式あたりで色々な国の人の顔面がアップでうつるのはかなりわざとらしいところもあったけどおもしろい。開会式はこれくらいシンプルなのでいいと思います。
加えて水墨風ドローイングなど謎の表現もちらほら。各国の記者など裏方の人たちの仕事や、ケガをして最後までゴールできなかった人のクローズアップはリーフェンシュタールには出てこなさそう。

1964年のは結果的に日本社会を励ますことにつながったのだろうけども(それも実際どうだかわからないが一応)、2020はもはやこうはいくはずもなく。早く諦められることを祈るばかり、という感想になってしまうな結局。
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