日下勉

警察日記の日下勉のレビュー・感想・評価

警察日記(1955年製作の映画)
3.8
福島の田舎町の警察を舞台にした、人情味ある群像劇。
この町で起きる事件は万引きとか捨て子とかモグリの周旋による身売りとか、ほぼ貧しさに起因するもので、本来は重たい話なんだけど、警官たちの優しさで対処していくユーモアに力点が置かれているので、ほのぼのした観賞後感。
何より昭和30年の田舎町の景色が堪能出来るだけでも貴重。
そして出演が森繁久彌、三國連太郎、伊藤雄之助、東野英治郎、殿山泰司、宍戸錠、杉村春子、沢村貞子、飯田蝶子、三島雅夫、稲葉義男などなど素晴らしく豪華。そんな中捨て子役の二木てるみがとても可愛い。

今から見ると、警察がそんな取り扱いをして大丈夫なのかしらと疑問は多々あるけど、まぁ大らかな心持ちで鑑賞出来ました。
日下勉

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