ライムライター

普通の人々のライムライターのレビュー・感想・評価

普通の人々(1980年製作の映画)
4.0
ありふれた一つの家庭。そこに、ある事件が起こる。長男の事故と次男の自殺未遂。普通の人々の苦悩と葛藤の物語。

次男のコンラッドが繊細さと、感受性の高さ故に酷い自己嫌悪に陥っている様は痛いほど分かってしまう。誰かの不幸で身が潰れるほど責任を感じ、相手の気持ちを気にしすぎて固まってしまう。そういう人って絶対に人に本音を言えなくて、平気なフリをして、それが凄く悔しくなる。それでも寄り添って待ってくれる存在の大切さを強く感じました。
繊細な気持ちの揺れが物語のキーになっているので、観る人とタイミングを選びそう…。それでも、観れば感じるものがあるはず。
ライムライター

ライムライター