普通の人々の作品情報・感想・評価

「普通の人々」に投稿された感想・評価

もちこ

もちこの感想・評価

3.3
心が痛みに耐えきれず
何も感じないフリをする

それで
ひずみが生じない訳がなく

他人の些細な言葉や態度にすら
過剰に反応してしまう

丁寧な描かれ方が素晴らしく
胸がギュウっと締めつけられて苦しい


自分自身の問題と
他人の気持ちの問題に向き合う時

必ずしもハッピーエンドにはならないと
知っているからこそ
やさしい人たちがいとおしい
MAITY

MAITYの感想・評価

3.7
とくに若い人の死は家族や大切な人たちを壊してしまうんだなと痛感。だけど人が死ぬこともそれを悲しむことも悩むことも普通で。たとえ家族でもすべて以心伝心なんてあり得ないんだから愛は相手に伝わるように示す。結局それが一番大事なのかなとおもう。落ち込んだときに救われる映画かも。
ロバート・レッドフォードが監督してるんすけど、ほんとにこれアカデミー賞とれるほどの映画なのか疑問。
ひでG

ひでGの感想・評価

4.0
まじめ映画祭?第3弾
1980年制作、あの大スターロバートレッドフォード第1回監督作品。
銀幕のスターが最初にメガホンを取ったのが、「普通の人々」という、極めて地味でまじめな題材だったこと、そして、それを抑制を最大に利かせ、高い質の内容に昇華させた演出力に驚きと最高級の賞賛を送りたい!

普通の家族に起きた悲劇とその後の葛藤を描く。
いくつかの名作と同じテーマ
「不在の存在」
兄が亡くなったことから歩み出せない家族。
「スタンドバイミー」の少年の状況と同じだ。

主人公のコンラッドは、その後自殺未遂をし、入院もしてしまうのだ。まだ心の傷は癒えていない。
自ら探したカウンセラーに相談に行ったり、学校でも水泳部を退部したり鬱々とすごしている。

入院時に知り合った女の子との会話も痛ましい。「病院はたのしかったなあ。」と、、、

優しい子なんだ、まじめな子なんだ、
だから傷つくんだよね、自分のせいだと思ってしまうんだよね、

傷ついた若者の葛藤ドラマとともにこの作品がもう一つ持っているテーマ

傷付いた青年の家族の葛藤ドラマ。

葛藤している家族を心の底から愛せないという葛藤。

「愛さない」というと語弊があるかもしれない。
だが、映画は両親を対比させることでコンラッドの母親 ベスのコンラッドに対する心情を実に明確に表してくれている。

明らかに夫妻のコンラッドに対する気持ち、表現は違うのだ。

いくら家族だって、いくら悲劇に見舞われって、関係がうまくいかないことって、「普通」にあるよね、

本作では、映画史上最高に辛い「家族写真」のシーンがある。

あの場面は本当に見事だった!

家族で写真を撮る。

まずは家族3人で、次に祖父母を入れて、次に2人で、、2人の肩の位置が微妙に離れる、顔が強張る。「男同士で撮ったら」という遠回りの拒否、、、、

日常の「普通のシーン」だからこそ、痛ましく、哀しい場面。名シーンです!

映画はこの後、ある家族の究極の選択という、厳しい、厳しいエンディングを迎える。

僕の大好きな「カノン」が流れ、静かに静かに幕を閉じる。

ロバートレッドフォードはこの後も名作「リバーランズスルーイット」を世に送り出すが、一作目のこのクオリティからしてもっと活躍しても良かったのかなと思う。

同じように、本作の主演ティモシーハットン
傷付きやすく繊細な青年を好演。この後スターになって行く予感があったのに、伸び悩んだなあ、残念!
Haruki

Harukiの感想・評価

4.2
ドラマチックでありなから、リアリティを感じる絶妙な人間ドラマ。

人々の無関心や家族の軋轢など、つらくもリアルな問題・感情が冷淡に浮き彫りにされている。

ベスはいい役に見えないが、それもリアルな「普通の」人。

家族3人の演技は素晴らしい。
shirokuma

shirokumaの感想・評価

3.0
時間の流れは淡々と進んでいるけれど、それぞれの家族の心の中は激しく変化していくギャップ。

少し古典的だとは思ったけれど、家族とは繊細な愛情の積み重ねだと思った。
「この人のキャパシティを超える子どもであってはいけない」と自分に言い聞かせて育った私には、主人公の気持ちが痛いほどわかる映画でした…
あお

あおの感想・評価

-
愛すべき不完全な人たち。
だけど家族となるとなかなか愛せない不完全さ。
月月

月月の感想・評価

3.9
これは良い映画だった。

私たちが作り上げた理想の母親・父親像とは何なんだろう、"家族の絆"はなんて脆いんだろう。これを見ると「普通の家族」を作り出すのがこの世で一番難しいことだと思えてならない。
自分は女なのであの息子と母親の距離感に100%共感できないが、あの母親の露骨な言動が少しだけ理解できてしまった。

物悲しくもかすかな希望と再生の光が見えたあのラストも印象的で、秋の夜に見るにはぴったりの映画でした
RYUYA

RYUYAの感想・評価

4.0
長男の死を境にばらけてしまった、同じ屋根の下で暮らす普通の人々の話。

まず、素晴らしいタイトル。
「家族」でなく「人々」なのが痛烈でいい。
皮肉なのに愛も感じるのがいい。

僕が高校生の時、暇すぎて書いた映画脚本の事を思い出した。
それも兄弟の話だった。
兄は成績優秀で活発で人柄も良く、母のお気に入り。
主人公であるその弟は、内向的で無気力で、勉強も兄から教わっていたが大学受験に失敗。
順風満帆だった兄はある日謎に自殺し、両親は立ち直れなくなるが、弟はなぜか受験勉強に力を入れ始める。
そして次の春、見事合格し、両親の関心をようやくこちらに向かせたその夜、彼はマントを羽織ってピエロのメイクで家出して奇声を発してどこかへ行ってしまう。そんな話だった。
なんと具体的でない話だろう、おそらく映画の見過ぎが功を奏し、僕を内側からこじらせたのだろう。中高生が必ずやる実在の猟奇事件や自殺のウィキ調べを僕もまんまとやっていて、そんな話を考えていたんだろうなぁ...。

その頃からずっと兄弟の映画が好きで、特にインディアンランナーと重力ピエロなんかは兄弟間の差とその哀しみと優しさに羨望すら抱いたほど。僕には姉ひとりだったし、親父はずっと単身赴任で家は母姉おばあちゃんの女だらけの生活大会だったから、ちょっとコンプレックスもあったのかなぁ。

自分のことズラズラ書いててもしょうがないから終わりにしますが、これはいい映画でした。
兄が不在なのに兄が見える。
そうゆうの、映画だよね。
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