あーちゃん

普通の人々のあーちゃんのレビュー・感想・評価

普通の人々(1980年製作の映画)
4.7
これも先生にすすめてもらった1作品。
めっちゃ良かった。普通の人々っていう題名がまたいい。だって、これが問題を抱えた人々なんかついてたら、せっかくの映画が台無しやんっていう。普通とはなんなのかって改めて考えさせられた。普通なんて、主観的なもので、客観的に見てるつもりでも、普通ってただの多数派で、今まで少数派だったものが多数派に変われば、それが普通になるんやろ。へんなのー。なのに、普通という言葉がなくなればいいとも思えない。へんなのー。

自信がなくて、自責的で葛藤のできる息子と父、回避的でまだ葛藤ができる状態ではない母っていう感じ。母親が自分自身を愛してることに気付いて、人を愛せる人になれたらいいなぁっていう希望。でも、母親の存在が、この題名をより強調させていると思うから、この映画の中で、そこまでいってしまうのは違う。だから、終わり方がめちゃくちゃ好き。
今や!ターニングポイントや!っていうのをことごとく裏切ってくる。そこが人間味があってめっちゃいい。
また見たいな。