一頭の美しい馬が少年と出会い、別れ、戦地に送られ、醜い戦争の中を駆け巡る物語。
映像が美しかったり、戦闘シーンに案外臨場感があったり、、なにより馬の演技力に衝撃!という感じでいい映画。
戦地のど真ん中で鉄線に絡まり動けなくなった馬を、イギリス兵とドイツ兵が協力して助けるシーンがよかった。
別れ際にさりげなく自分の名前と故郷を言い合い、弾に当たるなよ。と言い残す二人が良かった。
戦争が終わったあと、探し合って再会できるといいなあ。と純粋に思った。
なにより良いところは、戦争で殺し合いをしている本人たちですら、戦争なんかしたくない。早く終わりが来て欲しい。生き残って家族の元に帰りたい。という心が描かれていたところ。
それでもやはり戦争の醜く残酷な情景をしっかりと取り入れているところも良い。
脱兵をした若い兄弟が無残にも仲間に殺されるところは辛すぎた。
個人的にはちょいちょい話が出来すぎてる部分が気になった。が、総合的にとてもよかった。