ノスタルジーに訴えかける作風はありきたりだが、反面鉄板ネタであり、いつの時代でも見応えをくれる。
よくある設定なんだけど、丁寧に描かれている分ジーンとくる、良い話だった。
映像も評判通り美しく、片岡鶴太郎さんが映るシーンはどこも構図がいい。構図を真似しようと都内の路地裏にカメラもってブラリしたい気分になった。
でも名作と期待した割には肩透かしを食らった感じも正直。
あえて性格悪い表現するなら「否定しにくい無難な良作」。両親とのパートは良い話しと言わざるを得ない設定を丁寧に捻りなく描いているだけで、驚き一切ない。
賛否両論あるミステリアスな女性の正体はツッコミどころだが、あえてわかりやすいツッコミどころがあるおかげで本筋の部分が相対的によりよく思えた感も。余計な感じは否めないが。
あとスコアは3点だけど、心の中では高橋幸宏様がワンシーンだけでもむっちゃカッコ良かったので10億3点デス。