カント

クレールの刺繍のカントのレビュー・感想・評価

クレールの刺繍(2003年製作の映画)
3.7
子供を亡くしたばかりの女性と、17才で妊娠した少女。刺繍を通して女性2人の心の機微を描く人間ドラマ。

ディズニー(ピクサー)の「メリダとおそろしの森」の、メリダのモデルなんじゃない?って位、クリクリの赤ロン毛とソバカスが可愛いクレール。

刺繍が得意なクレールは親元を離れスーパーのレジ打ちのフリーター。
クレールは望まぬ子を孕む。
コンドームに空気が入ってて破裂したらしい。

親友のリュシルにだけは打ち明けるが、家族にも秘密。
リュシルの兄ギョームは、タンデム事故でイシュハンを死なせてしまった。

イシュハンの母、メリキアンさんは刺繍工房の女主人。イシュハンを亡くした憂いで物寂しいオーラ全開。
クレールは、お腹の膨らみをスーパーの人達に見られたくなくて、メリキアンさんの刺繍工房で働かせてもらえるよう扉を叩く…

冒頭、クレールはウサギ皮を使用して刺繍作品を仕上げていく。
私、毎日ウサギ皮に触ってますが、ウサギ皮って針も通り難いしハンドメイドで縫製するのは大変!

クレールも、メリキアンさんも、基本しずかで無口な2人なので、BGMも無く足ふみミシンの音だけの映像って、ちょっとアンビエントです(笑)

「妊娠6ヶ月の時に性欲が増したわ」って、メリキアンさんの気休めのセリフが良かった。
2015-8-12
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