かんぞう

恋愛日記のかんぞうのレビュー・感想・評価

恋愛日記(1977年製作の映画)
3.2
個体としての女が欲しいのではなくて、女に受け入れられたいという欲望の結論がこれなのではないかと思う。
単純な「女好き」、要は性欲に駆られているわけではない。そうであればもっと手元で調達できるはず。電話口の女を口説かずとも。

愛してもいないはずなのに女にしょっちゅう傷つけられていて、それはつまり仲間でいられなくなったからだろう。
片端から異邦人にしてしまう悲しみ、それは褒められるものではないが、悪戯に貶していいものでもない。

キモくはないけどどうでもいい、要はフランス映画。ゆえにポエムは一級。
かんぞう

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