あい

ジュリエットからの手紙のあいのネタバレレビュー・内容・結末

ジュリエットからの手紙(2010年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

キャラクター設定が好きです。
主人公ソフィは優しいし前向き!かわいい!
最初から最後までアマンダの美しさが溢れて止まらないです。ビー玉みたいなクリアな目の吸引力が麗しい、こんな人いたら好きになっちゃいますね。
チャーリーはもちろんかわいいとこある系男性だし、その祖母役のクレアが心強いキャラクターで完璧なバランスです。
「面倒だから人生よ」のセリフもおしゃれですし、人違いのときの「あっ、違ったわ!えへ!」みたいな表情が人間味があって可愛らしいです。

そして奥深いシーンに突入!
初めて同姓同名ロレンツォの中で亡くなっている人に出会ってしまった時、これは最悪のシナリオだとチャーリーは祖母を心配するあまり、ソフィに、「人を失ったことがないからだ!」と言葉を投げつけてしまいます。クレアに、「ソフィの母親はソフィを置いて出ていった」と知らされてもなお、生きているじゃないか!と言ってしまうんですね。そこでクレアは、
○生きているけれど、捨てられること
○死んでしまったけれど、愛されたこと
を問いかけるんです。
もう…言葉が出ない。人間力。

そして孫がしたことをソフィに謝りに部屋を訪れ、ソフィがクレアに髪をとかしてもらうシーンがハイライト!
この2人のシーンは絵画のように幻想的な美しさです。
クレアが「髪をとかしてもらうのは人生の喜びのひとつ」という言葉をソフィに静かに言う非常に印象的なシーンです。
娘を亡くしてしまったクレアと、母親に捨てられてしまったソフィ、2人の悲しさと与えたかった愛、与えられたかった愛の象徴シーンに感じてさらに涙が止まらくなります。お母さん!!

しかもチャーリーはクレアがいない所でちゃんと自分からもう一度謝るんですよ…チャーリー、いい男だ!涙

なんか夏の星空の下で寝転がってるのを見て、私も修学旅行のオーストラリアで好きな人と抜け出して星見たな~と儚き思い出が蘇りました。笑
と思ってたら、キスしてるのクレア見てて本当爆笑!映画って遊び心大事ですよね。

そしてこのあたりで我らがテイラーの音楽がかかります。カントリーな雰囲気と相まって最高にマッチ!

別れたあとのソフィはすっきりとした顔をしており、素晴らしい表情管理の女優さんですよね。

最後、あーハッピーエンドいい!!ってなる映画。レモンのようなすっきり感のある読後感?を味わえました!

★ストーリー★
THE NEWYORKERのファクトチェッカーで働くソフィ。婚約者のヴィクターとハネムーンでヴェローナを訪れました。ハネムーンにも関わらずヴィクターは終始ビジネスに夢中なため、ソフィは1人で観光することに。
通りがかった「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家で、手紙を回収している女性を見かけ、着いていくとそこには手紙の返事を書いている「ジュリエットの秘書」たちが。
時間もあるため手伝いをすることにしたソフィはジュリエットの家のレンガの奥に50年前に送られた一通の手紙を発見します。ソフィがその手紙の返事を書くと手紙の主の孫であるチャーリーが文句を言いに来ます。
チャーリーは祖母に付き添い、50年前に出会った男性ロレンツォを探すためにヴェローナに来ていたのです。
好奇心もありソフィも同行することに。 上手くいく時間、上手くいかない時間も含めて、ソフィとチャーリーは共に過ごしお互いに惹かれていきます。
そして、ついにクレアはロレンツォにおとぎ話のような再会を果たし、喜びに溢れた時を過ごします。ソフィは幸せを感じる一方で目の前で真実の愛を実感し、ヴィクターと自分の関係に虚しさも感じているような表情を見せます。
ヴェローナに戻ったソフィは、クレアの物語で雑誌に掲載されることが決まり大喜び!しかし相変わらず忙しいヴィクターは、原稿も読んでくれておらず価値観の違いが露呈。ソフィは好きだったヴィクターの情熱を受け入れることができない自分を認識し別れを決意。ヴィクターもこれが、自分なのだと、別れを受け入れます。
時は変わり、クレアとロレンツォが結婚式を行うことに。ソフィはチャーリーに会えると浮かれた雰囲気ですがチャーリーの隣には彼女とおぼしきパトリシアが…。悲しみにくれるソフィの心を読むようにクレアは、ソフィがクレアに送った心からの励ましの手紙を今度はソフィに送ります。手紙はソフィの胸にささりソフィは涙が堪えきれず席をあとに。
そんなソフィの姿を見たチャーリーはいてもたってもいられず追いかけ、婚約解消のことを知り、またパトリシアは彼女ではないことを伝え、2人はめでたく真実の愛を手に入れるのでした!
あい

あい