ルーク大佐

ミッション:インポッシブル2のルーク大佐のレビュー・感想・評価

3.5
「MIシリーズ」新しい順番に再見。
本作はシリーズ異色作であり問題作。シリーズでは一番低評価。
当時映画館で見たときも「こんなイーサンハントを求めていない」という印象を持った。周囲の反応も否定的だった。

あのころ売れっ子監督ジョン・ウーは荒唐無稽な『ブロークン・アロー』『フェイス/オフ』などを手掛けていた。ツッコミどころは満載だが、泥臭い脚本と演出が逆に新鮮であり、注目する映画ファンも多かった。

ただ、本作以降、まったく話題に上らなくなった。終わったのだ。
とにかく彼のお得意の濃厚演出がくどすぎた。
クルマ二台並んでの回転ダンスやジャンプしながらの二丁拳銃などは他作で見慣れたような演出だった。ブロークンアローならまだしもMIシリーズには似合わない。

フラメンコ、西部劇、最後はカンフー映画をもりもりにもりこんで観客に胃もたれを起こさせるような自己愛演出が次々と描写されるため、20年以上の間、再見しなかった。

いまや演技派タンディー・ニュートンがヒロインで出ていたことも忘れていたが、わかいころは美人だったんだな。
本作の20年後に傑作ドラマ『ウエストワールド』では、ヘア露出のスッポンポンで裸体を晒していたけども。

ハンス・ジマーのセンチメンタルなメインテーマはすこぶるかっこいい。
ルーク大佐

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