Maoryu002

断崖のMaoryu002のレビュー・感想・評価

断崖(1941年製作の映画)
2.8
真面目で身持ちの固いリナ(ジョーン・フォンテイン)はプレイボーイのジョニー(ケーリー・グラント)と恋に落ち結婚する。しかし、彼の借金と浪費ぶりが明らかになり、さらに怪しげな外出や友人の死が重なり、夫が自分を殺そうとしてるのではと疑うようになる。

ヒッチコック作品の中でも、ラストの物足りなさが印象に残る作品。
前半のラブコメ調からサスペンスへの転換も今ひとつ好きじゃなかった。

一方で、ケーリー・グラントは掴みどころのない男にピッタリで、そんな夫に精神的に追い詰められていくジョーン・フォンテインにつられて、観ている方も息苦しくなってくる。
「レベッカ」といい「ジェーン・エア」といい、恐怖に耐える女性を演じさせたらピカ一だ。

それにしても、夫ジョニーの能天気な無責任男ぶりは際立っていて、映画が終わっても “お前が悪いんだろ!” と言いたくなる。

相手の仕事も収入も確認せずに結婚しちゃダメだ。
Maoryu002

Maoryu002