経済的な力も持っている上にここまで優しい心を持ち、利益を無視して行動出来る女性は見た事がないし、本当に素敵だと思う。アカデミー賞を獲得したサンドラ・ブロックの名演技がリー・アンの良さをさらに引き立てている。テューイ一家全員がマイケルを家に迎え入れた時から家族同然の扱いをしていたのにも心が暖まるが、自分が注目したのは一家の長女、リリー・コリンズ演じるコリンズ・テューイだ。思春期であろうコリンズは、マイケルが家に来た時、1人だけあまり喜べず(父も最初は反対していたが直ぐに歓迎した)、マイケルに抵抗を感じていたように見えた。みんなで手を繋いで祈る時もマイケルと手を繋ぐのを躊躇っていた。しかし、徐々にマイケルの存在を認め、親しくなっていった。同じ学校に通っているマイケルを周りからからかわれるも一切気にせず、そしてマイケルが図書室に来た時、普段一緒に居る友達と別れてマイケルの隣に座り、「家でもこうしてるでしょ？」と当たり前のように行動した姿に涙が出た。マイケルだけでなく、テューイ一家の成長も同時進行で描き、マイケルを優しく見守るテューイ一家に心が暖められた。これからも何かに失敗して落ち込んだ時に見ようと思う。
