よもぎ

ソウのよもぎのレビュー・感想・評価

ソウ(2004年製作の映画)
3.6
ホラーもサイコもスプラッタも御免被る気質だが、昔あまりの話題性から渋々鑑賞した。損はしなかった。
細部の記憶は曖昧だが、とにかく始終、唸り、叫び、身を竦めながら観た記憶と、言語力が崩壊したオチへの絶望感は未だ鮮明。
そういった意味でこの毛色の作品に馴染みのない鑑賞者の記憶には必ずその爪痕で多大な存在感を遺す作品。
2度観たくなる鑑賞者も多いであろう反面、しかしながらオチの要素そのものは単純なので、その衝撃は誰しも1度目のそれきりしか味わえないだろう。
すっかり作品世界の当事者であるかのように鑑賞者を引き込む展開や技術的魅せ方に感服しながら、うまく目隠しされていたという悔しさも尋常ではなかったのを覚えている。ジャンルや推理慣れした鑑賞者がどんな感想を抱くのかも興味深いところ。
苦手ジャンルにも関わらず、今改めて観てみたい時点で良作なのだなと実感する。
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