はちろく

ソウのはちろくのネタバレレビュー・内容・結末

ソウ(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

初見から10年経つけれど未だに見返してしまう映画。
10年前に観たときはかなり精神的に参っていて鈍かったからか、正直ラストはあまり衝撃を受けず、むしろ「選択肢は君次第だ」「多くの人間は生に感謝をしない。だが君は違う。今日からはな」などのジグソウのセリフ達の方が胸に響いた。
10年経った今観ても、「あなたにとても強くなってもらいたいの」と娘に言いゼップに対抗するゴードンの奥さんや、家族に会いたいがために足を切るゴードンの描写や、「彼が救ってくれた」と泣きながら話すアマンダがすごく印象に残る。

見た目もやってることもエグすぎるゲームと拷問器具に注目してしまうけれど、1は直接的なグロ描写が少なく、「ジグソウは何者なのか、ゲームとは何なのか」という謎と、アダムとゴードンの関係の変化、ゴードン一家の家族愛、相棒を殺されたタップの執念などのキャラクター描写にスポットを当てていると思う。

あとやっぱりジェームズ・ワンの怖がらせ方は群を抜いて怖い。
特にジグソウのアジトでのビリー人形の登場シーンと、アダムが真っ暗な部屋でカメラのフラッシュを炊いたら豚マスクがいて拉致られるシーン。こわい。特にあのフラッシュ頼りに進むシーンは怖い。おばけとかモンスターが出ない映画で本当に良かったと思った。

そして最後まで何者なのか謎だったアダム、何回見ても好き。
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