か

翼よ!あれが巴里の灯だのかのレビュー・感想・評価

翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)
3.7
こっちに飛びな 病院がある 葬儀屋もな

陸地に間違いない。だがどこだ?

1927年に人類初の大西洋単独横断飛行を成し遂げたチャールズリンドバーグ氏の伝記映画

結構コメディよりで面白かった。飛行中の暇な時間をユニークな回想で埋め尽くし、気づいたらフランスが見えてきた。
実際の飛行時間は33時間半と長いが、映画の2時間18分の体感はそんなに長くなかった。

当時の人々のリアクションは、いまで言うロケット打ち上げと似ているように思う。
未知なる挑戦をする者を市民達は心配しながらも応援し、成功したら盛大に祝福していた。

映画には直接関係ないが、リンドバーグ氏は5年後に幼児誘拐殺人事件の被害者となる。
その事件を題材にアガサクリスティが小説化したのがオリエント急行殺人事件。

メモ
・ニューヨークからパリまで33時間半
・食糧はサンドイッチのみ
・神父が神に近づきたくて飛行訓練
・観客の手鏡を操縦席にガムで貼り付け
・ガソリンタンクを操縦席の前に設置した結果、進行方向が全く見えない仕様に
・ぬかるんだ飛行場からの離陸
・綿をちぎって耳栓として使う
・前日寝れず、上空でうたた寝
・基本めっちゃ低空飛行
・アメリカ大陸の上は、陸を辿って地図を見ながら飛んでいく
・コンパスと目視で方角確認
・大西洋に出たら目印なし
・北斗七星を頼りに進路調整
・眠気との戦い
・漁船の人にアイルランドがどこか聞く
か