ゆみみ

愛と死の記録のゆみみのレビュー・感想・評価

愛と死の記録(1966年製作の映画)
2.4
戦後20年。原爆病に苦しむユキオと、彼をひたむきに愛するカズエ。
昭和の広島の街並みや原爆ドームがリアル、白黒映像と音楽も妙に不気味で終始不穏な空気感でした。90分という短い尺に、「出会い、交際、別れ」を描き切るのは難しかったようで、出会ってまもなく愛だの結婚だの言いだして、まるで大恋愛の末に不幸が…みたいになってましたが、昭和の時代ってこんなすぐ結婚とか決めるもんなんだろうか…。時間長くしていいから2人の絆をもう少し描いて欲しかったなぁ。
終盤、カズエがふっきれように明るくなってたのが、どっちだろうなぁ…と不安だったけど、結末は嫌な方でした。医者の軽々しい発言もよろしくなかったね。
戦後まもない作品をもっと見てみたいな、と思いました。
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