こぅ

タイムズ・スクエアのこぅのレビュー・感想・評価

タイムズ・スクエア(1980年製作の映画)
3.1
ローリング・ストーン誌選出の[史上最高のパンク・ムービー25選]の1本にも選ばれた【エンパイア レコード】のアラン・モイル監督による、
【青春・音楽ドラマ】。


NY、
タイムズ・スクエアを軸に、ひょんな事から出会った、ミュージシャンを目指すロック狂のおてんばニッキー・マロッタ(ロビン・ジョンソン)16歳と、政治家を父に持つ孤独な少女パメラ・パール(トリニ・アルヴァラード)13歳、2人の少女の交流と友情を描く…。


期待して鑑賞した
音楽ドラマだが、境遇の違う2人が精神科医の同室で出会い、真面目なパメラが破天荒なニッキーに半ば強引に連れ出される(抜け出す)という序盤は、余りにそのまんま 既視感 というのも、先に鑑賞していたドイツ産の【バン◯ィッ◯】が、本作と酷似していて、最早リメイク⁈といった内容だったせいだ。
いや、厳密には、育ちの違う2人が惹かれ合う、ってプロット自体は伝統的であろう。
2人の同行と並行してラヂオDJのジョニー(ティム・カリー)を浮かび上がらせていたのは良い。

病院の救急車を盗んで逃走。
住処は廃工場
(場内に差し込む窓からの光加減が幻想的に美しく、個人的、本作のベストショット‼︎)
最初は盗難から始まり、クラブで働き始める。
DJのジョニーが2人の逃走のお手伝いをする。
ラヂオを通してパパや世間に情報を伝えるのだ。

ニッキーの歌をライブ放送して人気者に。
クライマックスは、それが効いてくる。

音楽を目指しているのがニッキー単独というのが一体感を感じない⤵︎
【バン◯ィッ◯】では、バンドとしてだから カタマリ感 があった。


総評:
アメリカン・ニューシネマ風アプローチ、無軌道はみ出しシスターフッド の爆発、成長物語は分かるが、展開にフラグが立ったし、エモくない⤵︎
パメラは、成長というよりも断然 綺麗 になった。
演じたトリニ(13)の色気に0.1加点。

脚本も責任あるが、
イマイチ感動方向に持っていけなかったのは単に監督の力不足か⁈
期待して肩透かしを喰らった作品。
こぅ

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