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ヨーク軍曹のMtDのレビュー・感想・評価

ヨーク軍曹(1941年製作の映画)
2.7
国にとっては英雄だが、軍曹自身にとってはどこまで行っても神の子であり農夫であるという素朴な人物を描いた伝記映画。
テーマの切り取り方が戦争賛美とも解し得るような危ういものだったので、その点が気になった。1941年という時代を考えれば、戦争の肯定は常識だったのかもしれない。そう考えると必ずしも本作は戦争を肯定しておらず、それどころか肯否を捨象し真に批判的な吟味を戦争について与えている。それは即ち反戦ということになるだろう。
そしてまた時代を踏まえると、製作側がヨークの生き方を通して伝えたかったものが見えてくるように思う。
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