福福吉吉

ザ・デプスの福福吉吉のレビュー・感想・評価

ザ・デプス(1989年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
海底1万メートルにあるアメリカ海軍の基地、ディープスターシックスではミサイル発射装置の建設が急がれていた。建設の予定の場所に巨大な空洞が発見されるが、ヴァン・ゲルダ―は調査の必要性を説くクルーの意見を無視してその場所を爆破してしまう。爆破後、クルーたちは得体のしれない何かから攻撃を受け、パニックに陥る。

◆感想◆
過酷な海底の環境の中で正体の分からない何かから攻撃を受けて、パニックに陥るクルーたちの姿を描いた作品であり、海底基地や建設用の乗り物など独自の世界観で深海をリアルに映像化していました。

ストーリーは人間の都合で爆破した海底の中から何かが現れ、人間を襲い始めるというシンプルなものであり、深海という特殊な環境がその何かに説得力を持たせていたように感じました。何かが襲い始めてからは設備の故障とともに命の危険を感じたクルーたちが心理的に追い詰められて、自ら危機を招いてしまう部分もあって、深海において人が不自由であることを痛感しました。

海底基地のクルーたちは個性的で、それぞれの考えの違いなどから人間関係がしっかり構築されていて、平常時の恋愛関係や作業への積極性から危機の場面での勇敢さなどそれぞれの心情がしっかり分かるように描かれていて面白かったです。

深海という容易に逃げ出せない環境の中で人々が必死になって生きようと試みる姿が印象的で、なかなか面白かったと思います。

鑑賞日:2024年1月10日
鑑賞方法:BS12トゥエルビ
(録画日:2023年3月31日)
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