前科者のエディ（ヘンリー・フォンダ）は恋人ジョーン（シルヴィア・シドニー）と人生をやり直そうとするが、仕事をクビになり、銀行強盗の冤罪で死刑が確定してしまう。妊娠したジョーンとの人生を諦めきれないエディは脱獄を決意するが、そこに意外な知らせがやってくる。
名作「激怒」に続くフリッツ・ラング監督の犯罪ドラマ。ヒロイン、シルヴィア・シドニーも続投だ。
男女の逃亡劇といえば、「拳銃魔」「俺たちに明日はない」から、最近では「クイーン＆スリム」なんかがあったけど、この邦題はなんだ！？ギャング物かと思ってしまった。
90分間は山場だらけで、展開が慌しく粗い。
いつの間にか死刑だし？恩赦だし？治ってるし？産まれてるし！？
そんな違和感ありつつも、池の水面に2人の姿を映して語り合わせ、そこに水紋を差し込むという映像の巧みさはさすが。
それに、ヘンリー・フォンダの演技は手堅く、カエルの話をする穏やかな顔と、死刑宣告後の厳しい表情のギャップが凄かった。
やっぱり、どんな理由があっても人は殴っちゃいけないし、もちろん殺しちゃいけないってことだ。
