Chimpsha

東への道のChimpshaのネタバレレビュー・内容・結末

東への道(1920年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

女の人の可愛らしい仕草というのはだいたい百年前には既にテンプレが完成してるんだなということが分かる。クローズアップの技法においては必然的に画面に収まるのはただひとりの人物の顔であるわけで、ここから半ば必然的に劇中の恋愛は分断され悲劇的展開へと突き進んでいくのだが、それだけに終盤の、今まで受動的に感情を見せるばかりだったヒロインが怒りの形相と共に画面外を指し示す身振りのカタルシスは凄まじいし、その後の有名な氷河の場面、道徳的な結末も結局のところあの激情がもたらす説得力の上にあるのだと思う
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