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アメリカン・ヒストリーXのtaのレビュー・感想・評価

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)
4.3
かなり深い話だと思いました

攻撃的カルト宗教のような
思想を煮詰めた集団からの
洗脳からの脱却

主人公が人種差別をしてる時
顔はドーパミンが大放出して蕩けていました
あの演技は圧巻。
集団になり考えるのをやめ、虫のようになり
攻撃し、士気を高めていく。
権威に縋り似た仲間で偽りの友情を作り
高揚感を高めていく。
その間は自分の嫌なところを見ないで済む。

差別主義者は
心が弱く自分の事が嫌いだと思います
サイコパスでない限り
他人にやった事は自分自身の事も傷付けます
なので自分の事をどんどん嫌いになります

辛い事を経験し、相手を許せなくなって
それでも、怒り憎しみ自己嫌悪を
自分の頭で考え断ち切り、
経験と時間と諦めで
人は成長していくと思います。

結局は完全に断ち切るのは難しく
自分と、自分が傷つけた他人に対して
贖罪をしながら、
傷つけてきた他人を許しながら
生きるしかないと私は思います。


主人公の役柄の変わり方
かなり凄かったですよね
ファイトクラブの時とは
人相が全く違いました、凄すぎる。

人間心理が短い間によく詰まっていて
かなり面白かったです。

素敵な映画でした、ありがとうございました。
ta

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