自分がこれまでに受けた仕打ちを思い出して女に生まれたことを呪いたくなるような気持ちになり、かなり心が打ちのめされたけども観て良かった。
怒りと悲しみに震える女たちと穏やかな湖面の風景の対比がやりきれないほど美しかった。(計算されすぎていて嫌という人もいるかもしれない…)
人生の悲惨さを誰より噛み締めていても同じ呪いを子の代に受け継がせてしまうというやるせない矛盾を丁寧に描いていたのが良かった。
この作品や「トゥヤーの結婚」しかり、美しい農村と女の悲しき結婚というテーマの映画は度々世界的な映画祭で絶賛されているけども、そこに注がれる視線は何なのだろう…フェミニズムともオリエンタリズムとも判別つかない複雑さがある気がする…これからゆっくり考えていきたい。