コブラ

ハンターのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

ハンター(1980年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

祭りの終わり。

産まれたばかりの我が子をおぼつかない手付きで抱きながら最高の笑顔のストップモーションで終わる。
実の父親を追い求めたマックィーンが、自身が父親になる映画が遺作となってしまうとは非肉ですね。それともわかっててソーラープロで権利買ったのかな、いや買ったのは末期と診断される前かな、とかずっと考えてしまう。

時代遅れのポンコツシボレーに乗って登場する初老の賞金稼ぎ。今まで演じてきたキャラクターを反転させるノットクールな、ちょいズッコケすら感じるキャラクター。運転がめっちゃ下手っていう描写(ブリットで華麗に決めてた縦列駐車を前後の車にガンガンぶつけるフランススタイル笑)を頭に持ってくる事で今までのマックィーンじゃないぜ?という目配せ。

終始どこかのんびりしていてアットホーム。賞金稼ぎの仕事をオムニバス的に描きながらも主軸はマックィーンの“そして父になる”話だから、やっぱり家族を描きたかったのかな。

1911ガバ、ロレックスエクスプローラⅡ、などお気に入り達と共に映えるのはなんたってMA -1。印象深いスタイルを刻み込むマックィーンのファッションアイコン振りは遺作でも健在。

数年後にもっかいマックィーン祭りやろ。
とても豊かな時間でした。
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