田梨

ヴァージン・フライトの田梨のネタバレレビュー・内容・結末

ヴァージン・フライト(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

母が号泣した作品。
私はホロリ。

泣ける映画と言うよりもかなりホッコリするヒューマンドラマだった。
重度の障害を抱えたヒロインの病状について触れるシーンが少なく、同情するようなお涙頂戴感がなかったのも良い。
『最強のふたり』が好きならきっと好きな作品だ。
よりサッパリしているかも。

当時リチャード役とジェーン役は実際に付き合っていた(らしい)為に気持ちの良い距離感だなという印象。

作中の銀行強盗のシーンが不完全燃焼な感じがしてモヤついた。
最後までやれよと言うか「金が無いから銀行強盗しちゃおうぜ!」という突飛押しもない感じがうーん。
心が病んでしまったリチャードはどのようにしてジェーンに癒されていたのか、どうしてそんなに空を飛びたいという情熱に溢れていたのか、何がそんなに妻を遠ざけようとしていたのか、もう少し細かい描写が欲しかった。

発声器(?)がアドリブ対応なのは驚いた。
キーを押し込んでそれが音になる仕組みではないようで、掛け合いが行われていたのが相手の考える事・言いそうな事がわかる程に心の距離が近かったのかな。

所々「ん?」というシーンがあったものの、観終わった時のホッコリとした感じが心地良い作品。
田梨

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