まさ

ハンニバルのまさのレビュー・感想・評価

ハンニバル(2001年製作の映画)
3.8
リアルタイムで視聴していましたが結末しか覚えてい無かったので再度視聴。

監督名見てびっくりしました。まさかのリドリー・スコットですよ。エイリアンの産みの親です。

前作の羊たちの沈黙で脱獄したレクター博士。あれから十年。ずっと行方をくらましていたレクター博士。彼を追うクラリス捜査官。そして彼によって顔を剥ぎ取られてなお生きており、復讐しようと追っている大富豪パッツィ。この3陣営の三つ巴の攻防を描いたストーリー。

冒頭からインパクトありますね。顔の崩れた大富豪パッツィがいきなり出てきます。これはインパクトでかいですね。彼はレクター博士の被害にあった唯一の生存者らしく、人食い豚を作り出し、これでレクターを殺そうとしているようです。

ありゃ序盤からガンアクションモリモリですね。前作とは全然違う事をここで提示しているんでしょうか。

レクターの情報があれば三百万ドルの金欲しさにイタリアの地元警官がレクターを追う所は面白かったです。レクターに狙いがバレているのかどうかわからないので接触するたびドキドキしますね。

クラリスと接触するレクター。それを狙ってずっとクラリスを付け回すパッツィ陣営。ここは本当に面白かったです。レクターが捕まってからもハラハラ・ドキドキでしたね。悪VS悪なので本当にどちらに転ぶかわからないのが面白かったです。

そしてラストの「食事」のシーンはトラウマ級ですね。当時私は中学生でこのシーンを見て吐きそうになったのを覚えています。

とかなりいいストーリーです。前作以上に出番が多くなったレクターを見れて楽しかったです。
ですがうーーんテンポが悪い。リドリー・スコット特有の鈍重なストーリー進行を感じました。もっと三つ巴の攻防戦を中心に描いて欲しかったです。

そして冷静に考えたら今回クラリスなんの手柄も挙げていませんね。それどころか度重なる命令違反で重い処分下されるかもしれませんね。

ちなみに原作小説はこれとまた違う結末です。正直小説版はバッドエンドですので私は映画版のほうが好きですね。
好きか嫌いかで言えば好きです。ですがうーーんなんとも惜しい作品と言わざるを得ないです。
まさ

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