コバ

愛は静けさの中にのコバのネタバレレビュー・内容・結末

愛は静けさの中に(1986年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

相手に歩み寄ることの難しさ
最初サラが言ってることが深すぎて理解するのが難しかったが、段々とわかるように

ジェームズと同じ視点から「相手に型を押し付ける」ことの罪がわかっていく

何を望みどう生きるか、そのペースも選択するのはサラで、ジェームズが聴者だからと言ってジェームズの判断が正しいわけではない

「絶対読唇術できた方が良いよ君のためにも」は完全な押し付けで、サラは本人が一番自分と向き合って生きてきたのだからジェームズのアドバイスを拒否する権利がある
拒否したからと言ってジェームズがそれを責めたり変えようとしたりそれ以上するのはただの押し付けで苦しいだけ

サラにはサラだけの世界が存在している
それを「ジェームズの助けは無くても笑顔で生きているサラ」を見せることで示す
サラの賢さを信用して判断を尊重しそばにいることがジェームズのすべきだったことなんじゃないか

結構哲学的な映画だった
それを手話でセリフ少なく表現するので脚本もマトリンの演技もかなり高度なことをしているなあという感じ
アカデミー賞を受賞したのも納得

確かに冒頭はストーカーだった
あれ現実だったらめちゃくちゃ警戒するし鬱になりそう
コバ

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