MANU

メン・イン・ブラックのMANUのレビュー・感想・評価

メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)
4.0
1997年(アメリカ)
原題:MEN IN BLACK

監督:バリー・ソネンフェルド
脚本:エド・ソロモン
音楽:ダニー・エルフマン

出演(日本語吹替):
トミー・リー・ジョーンズ(菅生隆之)
ウィル・スミス(東地宏樹)
リンダ・フィオレンティーノ(唐沢潤)
ヴィンセント・ドノフリオ(玄田哲章)


製作(共同製作):ウォルター・F・パークス、ローリー・マクドナルド(グレアム・プレイス)
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ

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トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミス競演のSFコメディ。

UFOや宇宙人を目撃した市民のもとに全身黒づくめの男たちが現れるらしいというアメリカの都市伝説が基になっているそう。
その都市伝説よろしく本作でも特定の行政組織に帰属せず秘密裏に活動する機関として描かれています。
「宇宙人は実在するか」「世間に知られていない秘密組織はあるのだろうか」といった永遠の謎に対してある種の解を提示したというか、もしかしたら本当に宇宙人はいてMIBみたいな知られざる組織もあるのかもしれない、といった気持ちにさせてくれます。

突如襲来した凶悪なエイリアンを追跡するサスペンスアクション的な要素を持ちつつ、随所についクスッとしてしまうコメディ要素が盛り込まれてるのがGOOD。
おかげでシリアスな雰囲気にならず、肩の力を抜いて楽しめる娯楽作品になっています。
トミー・リー・ジョーンズ演じるKの堅物でシリアスなキャラクターと、ウィル・スミス演じるJの真っすぐだけど破天荒で少し間の抜けたキャラクターのコンビネーションがそれに大きく貢献していると言えるでしょう。
一見噛み合ってないように見えるけど、その噛み合ってなさが逆に噛み合って見えてしまうという絶妙な相性でした。

また本作はエイリアン造型に「スター・ウォーズ」などを手掛けた特殊メイクの巨匠リック・ベイカー、VFXにはルーカスフィルム傘下のILMが入るなど、視覚効果が最強の布陣。
特殊メイクに関しては、アカデミー賞も獲ってるくらいです。
おかげでともすれば取っ散らかってる印象になりかねないプロットであり演出も多い本作に、SF作品としての深みと確かな説得力が生まれています。
製作総指揮にスピルバーグ氏が入ってるゆえに成せたことでしょう。
そう考えると本当にスピルバーグって本当にすごい。

オチまで丁寧に作り込まれた印象で、探してもこれといった粗や不満がなかった作品です。
シリーズ化されるのも納得。
近いうちに次作も鑑賞してみるとします。
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