黒人・移民差別、白人至上主義、警察による暴力。
いつまで続くのだろうか。なくなる日は来るのだろうか。
最後の最後まで「事件」は起きなかった。無罪である黒人がいつどこで殺されてもおかしくないのだということが強調される。彼らの唯一の罪は肌の色。メラニン色素が濃いだけで今まで大勢の人たちの命が奪われてきた。そしてそれが当たり前のように今でも続いている。本当に残酷だ。
何と言っても芸術的な一作です。コーヒーと牛乳の割合が完璧な時に感じる至福が、この作品の音楽と映像の絶妙な組み合わせと似ている。こんなにも酷く、苦しく、残酷な現実がオシャレに、そして格好良く描写されている。さすがスパイク・リー監督。
そしてやはりエンドロールが大事。マーティンルーサーキングとマルコムXの正義や暴力に対する捉え方。考えさせられます。
いつかこの映画が非現実的なものになっていますように。
FIGHT THE POWER.