ドゥ・ザ・ライト・シングの作品情報・感想・評価

「ドゥ・ザ・ライト・シング」に投稿された感想・評価

コンクリートが溶け出すような暑い街での1日の出来事。

軽快でキャラをなかなか際立ってて面白かった。

ただ、なーんだか、煮え切らない感じが観終わった後に残った。
マルコムXとキング牧師の考え方をしっかり理解しないとなぁ。
 こんな映画今まで見たことない。使われている音楽のセンスや、カメラの構図、ぶっ飛んだキャラクター。こんなにも忘れがたい映画があるのだろうか。
 実は映画のほとんどはムーキーとその周囲の人間のけだるい一日を描いている。大抵の人はこの事実を知った時点でうんざりするだろう。たしかに何も起こらない。だが一時たりとも画面から目を離せないはずだ。サルのピザ屋でのムーキーとサルの息子達の微妙な距離感。真っ昼間から何もせずに街をぶらつく黒人の若者達。道ばたのいすに腰掛けてどうでもいい話を延々とするおっさんたち。どこまでもリアルだ。皆が持つ微妙ないらだちがテンポの良い会話の中にサラリと含まれている。笑えるのにとても緊張感があるのだ。この登場人物達の会話がこの映画の中核を担っている。
 もう一つこの映画を見たら触れておかなければならないことがある。もちろん人種間の差別感情だ。ブルックリンという街を舞台にしているから、実質住んでいる人々の所得などに大差はないだろう。しかし少ないともいえど、イタリア人(つまり白人)のサルは店を構え立派に商売をやっている。だがそこで働くムーキーはあくまで雇われの身である。このピザ屋にはアメリカという社会の縮図があるのだ。同じ環境で暮らし、慣れ親しんだ友達のように喋るが実は目には見えない怒りの感情がある。顕著なのはムーキーが仲間の黒人達と軽口をたたくときと、ピザ屋でサルの子供と話すとき。どっちも汚い言葉を使っているのに、ムーキーの表情は全く違う。この人種間の越えられない壁をスパイク・リーは的確に描き出しているのだ。だからこそクライマックスは驚くほどパワフルで衝撃的だ。間違いなく観客は混乱するだろう。なぜこうなってしまったのか、一体誰が悪いのか。決定的に悪い人物が以内から余計に困る。何しろ登場人物たち自身が混乱してしまっているのだ。誰もが忘れていた’60年代の事件を現代に蘇らせた。
 少々荒削りなところはあるものの、他の映画には見られないこの映画ならではの「演出」のほとんどは成功している。映画としても秀逸で、人々に問題提起をすることを忘れていない。人生で一度は見るべきだろう。見終わった後、改めてこの映画のタイトルに考えさせられる。
(12年5月28日 BS 4.5点)
G

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4.6
もっとシリアス一辺倒かと思ってたし題材や時代の空気感が重視された作品かと思ってたので映画としての面白さにびっくりした。キリキリと緊張感が高まってくる様子を描きながらもユーモアとケレン味を忘れてないのがほんとにいいところだと思う。ラジカセ男がloveとhateについて観客に語りかけるくだりやオープニングのダンスシーン、荒々しさが切実さに結びつくまさしくグレイトアマチュアリズム!
chan

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4.1
スパイクリーの描く日常が好きだ。

その日常が日常じゃなくなる瞬間

皆、ほんの少しの他人を思いやる気持ちが足りない。些細ないがみ合いが大事になるのに大した時間は要さない。
最後は人種差別が物を言うそんな社会。

そんな社会が、30年前から大して変わらず続いている。虚しいな。
ここまでダイレクトに突き付けられるとは。
終盤、アジア人だけなんやかんやで許されちゃってるのは、なんか複雑な気持ちだった。結局白か黒かの二項対立なのかなぁ。
Elly

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高校の時に見たのを唐突に思い出して記録!当時英語の授業でアメリカ文化としての人種差別をテーマにした映画「Do the right thing」「クラッシュ」「招かれざる客」「ミシシッピ・バーニング」を見たけどこれが1番爆発寸前のフツフツとした憎悪と怒りが描かれていた気がする。
nerdmatic

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4.0
押さえておきたいのは、イタリア系アメリカ人も黒人と同様に差別される側の人種であり、本来黒人の怒りを向ける矛先ではないという事。

所詮どんな国のどんな人であろうが、身近な弱者にしか、暴力は振られる事はない。

当時の空気と差別と暴力の機能を描いた非常に絶妙な映画。
EDA

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5.0
スパイク・リーの代表作。表面上はお互い上手く付き合っているように見えても、日々の中のちょっとしたすれ違いで潜在的に溜まった相手への不満が些細なきっかけで爆発し、これまで築いてきたものが一瞬で崩壊してしまう。虚しいなぁ。
黒人の人種差別の問題って自分達にとってはあんまり馴染みのないものだけど、似ているような状況や問題には常に関わっているなぁとは思う。
そういうときに正しいことをしましょうっていう映画だけど、そんなことを押し付ける映画ではなかった。これをみて何を思うかは凄く重要な気がする。
なんとなくみんな名前はしってるような名作だけど、どの時代の人も見るべきものだから残っているんだなと思う。
saeko

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マーティンルーサーキングとマルコムX
正直わたしには理解できない憎悪と鬱憤
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