ゆ

ドゥ・ザ・ライト・シングのゆのレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
4.2
アメリカ人の先生がよかったら見てと勧めてくれた映画

わたしは正直黒人が一方的に“白人”から痛い目にあってきてるんだと思ってた
もちろん何か騒動が起こったときに真っ先に警察に目をつけられたり、最悪死に至るような事態になってしまってる事実は変わりないし、そんなことあってはいけない

それでも、白人だからってだけで白人を嫌う黒人
アジア人を妬む黒人
しっかり働かない黒人だっているし
白人って言っても警官とイタリア系とではまた違った人種

お互いの人種・民族に対するプライドがあるし、長い年月をかけて根付いたシステムレイシズムが、無意識な憎悪を生んでるんだなあと思った
一度ヘイトな感情が出てくると、もう感情に任せて動くしか無くなってしまって、暴動が起きて、命が奪われるなんてことが起こってしまう

サルがラジカセを壊すシーン、あの瞬間はみんなが理性を失っていると言うか、話し合うなんて選択肢はなくて、憎しみしか見えなかった
もし、そんなことが2020年の今もあるなら、冷静になる事は本当に大切だと思った

根底からのシステム改善と、人を人として平等に愛すること
それがむずかしいから1989年に起こっていたことをまだ止められていないんやろうなあ
ゆ