梅小路梅子

ドゥ・ザ・ライト・シングの梅小路梅子のレビュー・感想・評価

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)
5.0
13thを観る前だったら、実話に基づいたあるひとつのアメリカ映画のストーリーとして観ていたと思う
なんならカルチャー寄りの受け取り方で
でもこれがアメリカの超リアルで2020年の今も現実で起こっているという事実

キャストたちがカメラに向かって叫ぶその言葉(セリフだけど)は、100年以上前から今日まで人種差別で不当な扱いを受けてきた全ての黒人の叫びのように感じた

どんなに差別と暴力を受けても、暴力で立ち向かうべきではないと諭すキング牧師の言葉
一方、暴力から自分を守るための防衛であれば、暴力は知力だとも言うマルコム・X
そしてDo The Right Thing

(13thの内容のように、)あれほど長い間ここまで体系的に人種差別が蔓延していると、この映画の中のような状況で彼らがどうするべきだったのかなんて自分には計り知れないことだと思う

ただ、この映画公開から約30年、BLM運動が世界中に拡がっている今、差別と暴力を受け続ける彼らがどう行動するかよりも、
# defundthepolice
# whitesilenceisviolence
# culturalappropriation
などに対する、差別と暴力に加担する側へのDo The Right Thingと捉えるべきだと思った