なつみ

おと・な・りのなつみのレビュー・感想・評価

おと・な・り(2009年製作の映画)
3.8
音に焦点を当てている。
コーヒー豆をミルで擦る音、ドアを開けるとシャラシャラ鳴る音、隣の部屋から漏れてくる生活の音。なんとなーくお互いがお互いを気になっていて相手のもたらす音にいつしか安心を覚えそれぞれが持つ夢に葛藤しながら物語は進んでいく。
このシーンはいらないんじゃない?と思うところがいくつかあったけれど、そこは演出された音と、映像美で補われている。もしかして?とお互いのことに気づく瞬間が良かったなぁ。ゆるやかに過ぎていく日常といった感じ。麻生久美子が可愛い。なぜだか定期的に観たくなる映画。
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