果糖

斬るの果糖のレビュー・感想・評価

斬る(1962年製作の映画)
4.5
ようやく観たけど完璧だ。71分!すごすぎ!うれしすぎ!こんなに洗練された映画なかなかない。度重なる女の死のフラッシュバックは個人の生が抱える業の表出としてこの上ない。刀にかかる水のスローモーションで迸る官能。クライマックスの静寂とウグイスの鳴き声のコントラスト◎

お堂を介して左右に躍動し実父との再会の期待を煽るカメラワーク素晴らしい。風景のインサート全部バチバチにキマってる。ミニマムな茶室シーンが疑似親子の親密さを十分に演出していてシナリオはチグハグでも全く問題なし。万里昌代全裸仁王立ちの死に様ヤバい。真っ二つな死体も!
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