〜誰に化けたのか?幾万年の眠りから醒めた"thing"が隊員達を追い詰める!〜
原作はキャンベルjr.の『影が行く』だが、その大元になったラヴクラフトの『狂気の山脈にて』に強い影響を受けている。
「隊員vs氷の中から目覚めた古の生物」という話の骨子はどれも同じ。
何度見てもクリーチャーの造形に惚れ惚れする。CGには無い生生しさ、存在感がある。これほど観ててワクワクする化け物はそう居ない。
閉鎖空間での極限状態の描写、先の見えない恐怖を産み出す重低音の音楽、じっとりとした撮り方、どれも一級品。
作中の雰囲気の練度も高く、のめり込める。
総じてとても完成度の高いホラー映画。
謎を残すような、オマージュ元へのリスペクトを感じる終わり方も良い。
……にしても、「遊星からの物体X」って本当にカッチョいい邦題ですよね!!
リメイク前の題名、「遊星よりの物体X」を考えた人は鬼センス。声に出してニヤニヤしちゃう邦題No1 笑!!